2006年5月12日 (金)

武士とは以って非なるもの③

韓国に花郎(ファラン)というのがあって、これが日本の武士の起源だとかなんだとか、韓国の中では言われてるみたいです。

ホントかよ?と思いいろいろと調べてみたんですが、まず第一に、この花郎というやつは武士でも武官でもないみたいなんですよね。詳しくはここの↓サイトを見てもらいたいんですけど、

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-PaloAlto/3249/hwarang.html

この花郎が日本に伝わって武士になった、というのは明らかに無理があるんじゃないでしょうか?

って言うかその前に、朝鮮半島では封建制というのはなかったんですよね。武士が存在するためには封建制の存在が不可欠ですから、朝鮮に武士が存在するわけもないわけですよ。

で、この花郎というのは新羅の時代に現れた戦士集団(?)ということなんですが、これがどういう経緯を経て、なぜか朝鮮半島には根付かず、日本に伝わって、日本だけで武士に発展したんでしょうか?その辺に関しては未だ解明されてないんですよ。

2006年5月 9日 (火)

武士とは以って非なるもの②

武士にとっても似てるものとして、騎士ってあるじゃないですか。

あのヨーロッパのカッコイイやつ。

いろんなサイト調べてると、似てるって言う人と、いや、全然違う、という人と、色々いるんですよ。

まあ、どっちも普通の武官とは違うし、そもそも武士の定義が時代によって違うし、単純に「似てる似てない」で片付けられるようなもんじゃないと思うんですよ。

とは言え、地理的にも歴史的にもこの二つがそれぞれ全く独立した似たような状況下で生まれてきたことは間違いないんで、歴史的なつながりがないからと言って、あるいはよく似てるからと言って、むやみに断定的なこと言っちゃいけないんでしょうね。

2006年5月 8日 (月)

武士とは以って非なるもの

武士というのは日本独特の概念ですが、似たようなのは世界中にあります。

武士と似たようなやつで、最も世界中に普遍的に存在していると思われるのは「武官」というやつです。

国に武力は不可欠なものである以上、何らかの武力集団の存在も不可欠。

で、普通はそういうのって国王の直属なんですよね。

ところが武士の場合は全然直属じゃなくて、間接統治なんですよ。

株式会社で例えていうならば、武官はA株式会社のa事業部なんですね。これは完全に直属です。

ところが武士というのはA株式会社のa子会社。子会社だから出資比率とかで支配力の強さも変わってくる。

それに現代の企業でも株主よりも社長の方が権力持っちゃってたりっていうのはよくある話。武士の社会なんかでも、基本的には江戸時代が終わって武士が完全に消滅するまで、武士達は天皇の権威を認め続けます。どんなにそれがお飾りに過ぎなくとも武士達は天皇の権威を完全に否定したことはありません。でも、実質支配してるのはまぎれもなく武士。天皇もそれを分かってて、時代が下るにつれて、あんまりうるさいことは言わなくなります。

なんか話が大分ずれちゃったけど、武官と武士の違いというのは大体こんなところ。要は支配構造が全然違う。

まあ、こうなれば武士が作り上げた道徳観念と、武官の作り上げた道徳観念とで大きな違いが出てくるのも当然ですね。

2006年5月 5日 (金)

武士とは?②

地方の長者や富豪の有力農民は貴族と結んで経済的実力を増大させ、武装して国司に対抗するようになった。(中略)10世紀半ばに承平・天慶の乱という内乱が発生した。939年に関東で平将門が各国司を追放し、みずから「新皇」と名のり、独立国家を作る動きを示した。(中略)これら武士層はしだいに武力により貴族の側近として中央でも活躍するようになった。

↑(高校の時使ってた日本史の教科書より)

この記述から分かるように、武士というのは地方の豪族が、武装し、貴族と関係を結び、地方の統治を任された勢力のようです。そして、その中でも天皇家と血縁関係にあった平氏や源氏が最も格の高いものとされたようです。つまり、武士というのは日本の封建制度の産物だということが分かります。封建制度なくして武士は存在しないのです。また、以下の記述からは武士が単なる武装集団ではなかったことが分かります。↓

http://www.tamagawa.ac.jp/sisetu/kyouken/kamakura/syouen/syou-el1.html

だから,武士達は戦争をするだけではなく新しい土地をたがやしたり,水路を作ったりしました.鎌倉時代の武士は大なり小なり農園主だったというわけです.

むろん、武士の中でも上層部は畑仕事なんぞしなかったでしょうが、ペイペイの武士は、普段は畑仕事に精を出し、有事には刀を取って戦う、といったような生活をしていたと考えられます。

これらをまとめると、ざっと以下のようになるでしょうか。

①武士の経済基盤は荘園

②荘園の経済基盤は農業

③武士は武装した地方勢力というのが基本だが、やがて力をつけた者は中央にも進出し、皇室と密に結びついた。

④武士は封建制の下、各々の勢力がかなり独立性の高い生活をしていた。

これを踏まえて、騎士や武官とはどのように違うかについて、次回は考えたいと思います。

2006年4月 8日 (土)

武士とは?①

いきなりですが、武士とは何かを考えます。

まずは武士というものを日本人はどのように認識しているのか?まずは町の声を聞いてみましょう。

(lll´∀`) えーーー??刀持っててーーー。なんかチョンマゲ?とかしててーーーー。てゆーか分かんないモナーーー。

( ・`_´・) そりゃーもー武士道ですよ。日本の心です。

( ´@v@`) とりあえず「イエヤス」でしょ?あれって武士なんだよね??

( ´ハ`) あーーー。はーーーー。あなたお武家様ですかい?

(lll´∀`) いや、私じゃなくて・・・。

( ´ハ`) えらいこったーーーー。ナンマンダブ・・・・・・・。

( ゜∀゜) ああ、見ました見ました、「ラストサムライ」!!

・・・とまぁこんなかんじで、きわめてあいまいな認識しかないと思います。しかし以下の認識に関してだけは、とりあえず間違いないと思われます。

①日本の支配階級である

②権力基盤は武力である

③「武士道」という言葉もあるように、独特の精神性を有している

しかしこの程度の定義であれば、世界中に似たようなのはたくさんあるように思われます。

それはそのはずで、人間社会があれば大抵そこには権力者がいます。そしてその権力者の頂点に立つ者を王といい、さらに複数の王を束ねる者を皇帝と呼ぶ。これは全世界共通です。例えば、英語の「king」も「王」と訳され、「emperor」は「皇帝」です。中国だろうが、東南アジアだろうが、アフリカだろうが、全部いっしょ。

だけど武士は武士。騎士(knight)っていうのもあるけどなんか違う。

そんなこんなで

( ´∀`) あいまいだけど、まあいいモナ。

とかなんとか言ってる間に、韓国ではこんな主張がまかり通るようになりました。↓

http://koreawatcher.at.infoseek.co.jp/docs/kumdo_history.htm

これは韓国の剣道(kumdo)のサイトで、剣道が朝鮮の花郎という武士によって開発された、つまり「剣道は韓国起源」と言ってるわけで、こっちの方がもっと大きな問題なわけですが、それはさておきましょう。ここで問題なのは、花郎=武士と主張しているところです。本当に韓国にも日本と同じような武士がいたのでしょうか?また、それを武士と呼んでいいのでしょうか?

さらに問題なのは一部で武士そのものまでウリナラ起源だ、などというデムパを飛ばしてしまってることです。

あげくのはてには韓国映画まで↓

Photo

バックグラウンドはカンペキ朝鮮。高麗の時代の話らしいです。

ていうわけで、とりあえずこの辺で武士ってなに?っていうのをハッキリさせてやろうぜ!!ってのが今回の趣旨です。

ですが、前置きが長くなりすぎたので、本題は次回以降としたいと思います。

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