2006年2月 8日 (水)

ホリえもんと闇~今思うこと~

ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 Book ヤクザ・リセッション さらに失われる10年

著者:ベンジャミン・フルフォード
販売元:光文社
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ライブドア事件て本当に分からないことが多いですよね(現段階では)。どうせ特捜部が慎重には慎重を重ねて、よっぽど明らかになってること以外は公表してないだけで、もうだいたいの目星はついてるんだろう?、とは思いつつも、やっぱりはっきりしてないことをもう決まりきったかのように議論してはいけませんよね。

ただ、もし今の報道が話半分だったとしても、多分ライブドアには相当大きな闇があることは間違いないでしょう。野口さんの話も、聞けば聞くほど自殺とは思えないような気がします。この事件の場合にはもっとも大きなポイントは、手首の傷が片方だけなのか、それとも両手首だったのか、というところのように思います。普通手首なんか切ったら血がどぼどぼ出て、物なんかもてないはずですから、自分ひとりで両手首を切るなんてありえないんじゃないか、と、自分は勝手に思ってるわけです。マネーライフとか言う会社にしても、当時従業員規模たった4人程度の会社だったらしいですね。多分、ヤクザ絡み、政治家絡みの闇が背後にあることは間違いないでしょう。

今回の事件を見ていると、どうしてもいろんなことを思い出してしまいます。例えばロッキード事件。これは立花隆さんが盛んに言ってますね。それから光通信。株価が一気に上がって、たちまち暴落したさまはそっくりです。さらに、私がちょっと前に読んだこの「ヤクザ・リセッション」(ベンジャミン・フランクリン)もそうです。これは、その前に同著者が出した「日本がアルゼンチンタンゴを踊る日」の続編みたいな本なんですが、副題に「さらに失われる10年」とあるように、日本の闇社会が経済発展の足を引っ張っている、といった内容で、今考えると今回ライブドア事件を予告していたような内容です。

とりわけ興味深いのは、彼が日本企業を「世界での競争力のない日本企業は、全てそのうち淘汰されるだろう」と評価していることです。彼の見るところでは、日本には「司法・立法・行政」といった三権分立は存在しないか、あったとしてもほとんど機能しておらず、その代わりに「政・官・業・ヤクザ」による癒着構造があり、日本の闇勢力というものは、もはや日本社会に不可欠な働きをしているということです。つまり、世界展開している企業は、たとえ日本企業であっても、闇の世界との関係を薄くすることができ、逆に国内依存型であればあるほど、関係は濃くならざるを得ない、というのです。

そういった観点からライブドアを眺めると、この会社は紛れもなく国内依存の会社だったことが分かります。もちろんホリえもん自身は、日本という小さい範囲ではなく、どんどん国際展開をしていきたい、という考えを持っていたようですが、現実にはライブドアはまだ起業してから10年足らずの会社であり、国内ですらまだ磐石の地盤を築いているとは言えず、ましてや海外での競争力という意味ではアリのような存在でしかなかったのは否めません。

それにもかかわらず、堀江社長はなぜかやたら生き急いでいた感があり、こういうところにヤクザをはじめとするアンダーグラウンドな勢力が寄り付いてくるのも、まあ、必然といえば必然なのかな、と思わざるを得ません。

ただ、もしかしたらホリえもんは、そういう関係を早くなんとかしたかったのかもしれないですね。今思えばフジテレビ買収騒動のときも、ホリえもんは盛んに「世界を相手に」ということを連発していました。「日本の中だけでなんかいつまでもやってちゃいけないんだ」というのを一番肌で理解していたからこそ、あそこまでのことを決断したのかもしれないんじゃないか、そう思ってしまいます。

「ヤクザ・リセッション」は、もうだいぶ前に出た本ですが、そういう意味で今こそ読み直す価値のある本かもしれません。

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